海外旅行に行くとき、スマホの通信環境をどうするかは悩ましいポイントですよね。
「楽天モバイルは海外でも使えるの?」「通信速度は遅くない?」「ahamoやpovoと比べてどれが便利?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
私自身もこれまでシンガポール、ヨーロッパやアメリカで楽天モバイルを使ってきましたが、空港に着いた瞬間からローミング (海外事業者の通信ネットワークを借りて通信を利用できる仕組み) をオンにするだけで通信が始まる手軽さは想像以上に快適でした。
一方で、月2GBという容量制限に直面して「ahamoの方が安心かも」と思う場面もありました。
この記事では以下のポイントを整理しながら、短期旅行・長期滞在それぞれに合った最適な選択肢を解説していきます。
- 楽天モバイルの海外利用の基本情報
- 実際に使ってみた体験談
- ahamo・povoとの比較
- 旅行者が知っておくべき注意点
楽天モバイルは海外で使える?基本情報まとめ
利用可能な国・地域
楽天モバイルは、91の国と地域で追加手続きなしに海外ローミングが利用できます。日本人がよく旅行するエリアも幅広くカバーされており、安心して使えます。
- アメリカ(本土・ハワイ・グアム)
- ヨーロッパ主要国(イギリス・フランスなど)
- アジア圏(シンガポール・タイ・台湾・フィリピンなど)
- オセアニア(オーストラリア)
観光や出張で人気の地域はひと通り含まれているため、渡航先で使えないという心配はほとんどありません。対象国の最新情報は、楽天モバイル公式サイトの海外ローミングページをご確認ください。
料金体系と海外での利用ルール
楽天モバイルは、海外でも月2GBまで追加料金なしで利用できます。到着後に「データローミング」をオンにするだけで、すぐに通信が始まり、現地SIMやWi-Fiルーターを用意する必要はありません。
なお、2GBに到達すると速度制限(最大128kbps)がかかります。この速度ではLINEのメッセージ程度なら利用できますが、地図表示や動画視聴は厳しいレベルです。
ただし、1GBあたり500円で追加購入でき、すぐに元の速度へ戻せます。
国内利用を含めた料金体系はシンプルな段階制で、利用量に応じて自動的に変動します。
- 3GBまで:968円(税込)
- 20GBまで:2,178円(税込)
- 20GB超過後:3,278円(税込)で無制限
👉 短期旅行であれば「国内1GB+海外2GBの合算3GB=968円(税込)」に収まるケースが多く、コスパは圧倒的です。
【体験談】楽天モバイルを海外で使ってみた感想
通信速度と安定性
実際に使ってみると、観光中の地図検索やSNSの利用などはストレスなく行えました。シンガポールではサクサク、アメリカでも現地SIMと同程度で普段使いには十分な速度でした。
なお、動画を視聴するには速度・容量(2GB)の両面から微妙なので、事前に自宅やホテルのWi-Fiで動画をダウンロードしておくと快適に過ごせると思います。
利用して便利だったポイント
海外に到着したらデータローミングをオンにするだけで即利用可能。手続き不要なのは圧倒的に便利。
- iPhoneの場合:「設定」>「モバイル通信」>「通信のオプション」で「データローミング」をオン (※iOSのバージョンにより、表記や手順が異なる場合があります。)
- Androidの場合:「設定」>「ネットワークとインターネット」>「モバイルネットワーク」で「ローミング」を有効化

そのほか、以下のような点も便利でした。
- 現地SIMを買う手間が不要で、空港到着後すぐに使えるのでストレスなく旅を始められる
- 空港到着後すぐに通信でき、同行者との連絡や入国待ち時間のやりとりもスムーズ。
- SIM差し替えのリスクがない(失くす心配なし)
- モバイルWi-Fiルーターを借りる必要がなく、荷物が増えない。また、空港での受け取りの手間や時間がかからない。
注意点・困ったこと
- 2GBという容量制限は頻繁にアプリを使う場合にはネック。LINEや Google Map 中心なら足りますが、YouTubeやSNSを多用するとすぐに到達してしまいがちです。
- 追加容量は1GBあたり500円ですが、頻繁に買うならahamoのようなプランのほうが安心です。
SIMやeSIMとの比較
- 現地SIM:空港での購入・差し替えが面倒、SIMを紛失するリスクあり。
- eSIM:事前準備が必要、アプリや電話番号の設定変更が手間。具体的には旅行するたびに Uber の登録電話番号を変更するのは億劫です。
- 楽天モバイル:到着直後から設定不要で使える手軽さは大きな強み。短期旅行であれば特にメリットが大きいです。
楽天モバイルと他社を比較(海外旅行で使うならどれが良い?)
海外旅行で楽天モバイル・ahamo・povoのどれを選ぶべきか、まず結論からお伝えします。
- 短期旅行(1週間程度まで) → 楽天モバイルが圧倒的にコスパ最強。国内外あわせて3GBまでなら月968円(税込)で利用でき、海外分もそのままプランに含まれます。
- 長期旅行(数週間〜1ヶ月以上) → ahamoがおすすめ。月30GBを2,970円(税込)で利用でき、容量を気にせず安心。
- povoは海外ではトッピング必須で割高。最小でも0.5GB=640円(24時間限定)とコスパに劣り、旅行用としてはおすすめしません。
この前提を踏まえつつ、以下で「データ通信」と「通話・SMS」の詳細を比較していきます。
データ通信の比較
項目 | 楽天モバイル | ahamo | povo(レギュラートッピング) |
---|---|---|---|
海外利用開始の手間 | ローミングONのみ | ローミングONのみ | 事前にトッピング購入が必要 |
月額料金 | 3GBまで:968円(税込)20GBまで:2,178円(税込)無制限:3,278円(税込) | 30GBまで:2,970円(税込) | 基本料0円+都度トッピング |
データ容量 | 月2GB (超過後128Kbps) | 30GB(超過後1Mbps) | 例:3GB=7日間4,280円 |
追加データ購入 | 1GB=500円 | 1GB=550円 | 最小でも0.5GB=640円(24時間限定) |
💡povoには「エリアトッピング」もあり、アメリカ向け 3GB(7日間)=2,200円 と割安ですが、対象国が限定されるため、国をまたぐ旅行には不向きです。
通話・SMSの比較(アメリカ本土)
海外旅行中に音声通話やSMSを使う場面は意外と限られます。家族や友人とのやり取りはLINE、仕事はTeams等で十分カバーできますし、レストラン予約もアプリから完結するケースがほとんど。
実際に電話が必要になるのは、Uberの迎車場所が分かりにくいときや、緊急時に現地の番号へ連絡する程度でしょう。つまり、滞在中に数回利用するかどうかという頻度なので、「保険的に知っておく情報」としてご覧ください。
項目 | ahamo | 楽天:Rakuten Linkアプリ | 楽天:OS標準アプリ | povo |
---|---|---|---|---|
音声通話(滞在国内) | 125円/分 | 68円/分 | 185円/分 | 120円/分 |
音声通話(日本向け) | 140円/分 | 68円/分 | 195円/分 | 140円/分 |
音声通話(その他の国向け) | 265円/分 | 68円/分 | 280円/分 | 210円/分 |
音声通話(着信) | 175円/分 | 68円/分 | 195円/分 | 165円/分 |
SMS送信 | 100円/通 | 0円/通 | 100円/通 | 100円/通 |
SMS受信 | 無料 | 0円/通 | 無料 | 無料 |
まとめ
海外でのスマホ利用は「どのキャリアを選ぶか」で安心感やコストが大きく変わってきます。今回の結論を整理すると、次のように考えるとわかりやすいでしょう。
- 短期滞在(1週間程度まで)+国内ではできるだけ安く済ませたい方 👉 楽天モバイルがおすすめ。月額968円(税込)から使え、海外でも追加費用なしで2GBまで通信可能。会社のSIMと組み合わせたデュアルSIM運用に向いています。
- 長期滞在(数週間〜1ヶ月以上)+国内でも安定した通信品質を求める方 👉 ahamo(アハモ)が安心。ドコモ回線の安定感に加え、海外でも20GB(30GBに増量中)までそのまま使えるため、容量不足の不安が少なく、ビジネス利用にも安心です。
どちらも「追加のSIM購入やWi-Fiルーターが不要」という共通の強みがありますが、国内利用を含めた日常のスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
👉 海外旅行や出張を快適にするために、あなたに合ったキャリアをぜひ検討してみてください。
▼ 楽天モバイルの詳細をチェックする
▼ ahamoの詳細をチェックする

📌 関連記事のご案内
当サイトでは、国内外のホテルレビューや観光スポット紹介など、旅行先の情報も多数掲載しています。
次の旅先選びに、ぜひあわせてチェックしてみてください。