長崎県は江戸時代に西欧との唯一の窓口として機能した珍しい場所です。
その長崎において、雲仙は様々な顔を持っています。
古くは修験道や温泉地、幕末から明治にかけては欧米人が好んだ避暑地、昭和時代には日本初の国立公園として認定され、野鳥や自然の宝庫です。
歴史と自然豊かな雲仙において昭和4年から人々をもてなし続けるのが雲仙宮崎旅館。天皇皇后両陛下や美空ひばりさんも滞在されています。
雲仙の山々を借景する日本庭園はもとより、地元素材・器を使った夕食コースや、良質な温泉も楽しめます。
この記事では実際に宿泊して良かったこと、気をつけた方が良いことの両方を紹介しますので、是非最後までご覧ください。
基本情報
雲仙宮崎旅館は高級旅館です。
15時チェックイン、11時チェックアウト。
通常の部屋であれば20,000円/人から。スイートは60,000円/人からの価格帯です。なお、朝食・夕食込みなのでこの価格ならお得かなと。
長崎空港からは車で70分程度。周辺観光も考慮すると、車が必須だと思いました。
公式ページでバスなど色々なアクセス方法が紹介されているので、チェックしましょう。
宿泊して良かったポイント
庭と景色の素晴らしさと、それを際立たせる建物
この旅館のデザインコンセプトは「自然の景観を最優先に」です。
自然の景観が鮮やかに目に映えるように、建物や館内の色のトーンと照明は控えめ。
優先度が明確でシンプルなデザイン・体験のため、ミニマリストの人は居心地が良いと思います。
玄関前もモノトーン。コンセプトを知るまでは地味だなと思っていたのですが笑、今はしっくりきます。
ロビーに入ってからは、あらゆる場所から日本庭園と雲仙の景色を見せてくれます。
館内の色のトーンや照明が落とされている分、ロビーから見える日本庭園の緑が鮮やか。昼のロビー写真も今度滞在時に撮影してみます。
昭和4年創業当時からある日本庭園。庭園自体の見事さもさることながら、雲仙の大自然を借景しているので緑がどこまでも広がります。
椅子でゆったり眺めても良いですし、スリッパに履き替えて散策もできます。リフレッシュ。
チェックイン時にはウェルカムスイーツもあるので、自然を眺めながら一息つけます。
各部屋のテラスには椅子もあるので、のんびり自然を眺めながらの読書や団欒は気持ち良い。
泉質の良い温泉とサウナ
とても満足度の高い温泉とサウナでした。良かったポイントは:
- 疲労回復と美容効果のある源泉掛け流しの硫黄泉。肌ツルツル。
- 見事な露天岩風呂。景色はもちろん素晴らしい!
- サウナと水風呂のクオリティが良い!大浴場内の音楽や水の流れる音が微かに聞こえるので、リラックス感がすごかった。整うための腰掛けもある。
- タオル・バスタオルは脱衣所にあるので便利。
大浴場内の撮影はできないので、写真は公式ページを見てください。リンクはこちら。
ちなみに、部屋テラスから左手に見える大叫喚地獄が温泉の源泉らしいです。
雲仙地獄めぐり用の歩道があるので、実際に見ることもできますよ。
雲仙地獄の詳細はこちら。
地元の素材と器を使った季節を感じる食事
夕食・朝食共に豪華で素晴らしい食事でした。夕食はコース形式でゆったり。スタッフの方の対応も心地よい。
地元雲仙、島原半島、長崎の食材にこだわっており、「地元を感じる食事」は旅行者として嬉しい。
海老真丈と松茸のお吸い物。
器が美しく、蓋を開けるまでも楽しいし、蓋を開けた時の海と山の幸の香りも良かった。
長崎牛フィレ肉のステーキ。脂濃くなくてさっぱり。付け合わせの塩たちも相性が良い。
焼き芋のアイス最中仕立て。パリパリの最中としっとりアイスの食感の違いも面白い。
きのこや栗・芋などの季節を感じるコースは最高でした。
館内着とスリッパの着心地が良い
館内着は旅館時間を快適に過ごす大切な構成要素。
雲仙宮崎旅館では作務衣、フリースの羽織、パジャマが用意されていました。
写真を撮り忘れましたが、館内用スリッパのクッション性がとても良かったです。
荒めの布地なので、汗を書いてもサラッと着れる作務衣。浴衣も良いけど、作務衣は動きやすくて良いですね。
寒い時用のフリース素材の羽織。
地熱のおかげで暖かいので、作務衣とフリースだけで十分暖かい。
作務衣・羽織は忘れ物防止のためにポケットをつけていないです。
そのため、小物用の可愛いカゴが用意されています。
他の観光地へのアクセスも良い
雲仙や島原半島には様々な観光地がありますが、雲仙温泉からはアクセスが良いです。
徒歩圏内に雲仙地獄。湧き上がってくる大地のパワーを感じれるので、是非散策してみてください。
車で10分ほど行くと三十路苑。8000坪の敷地いっぱいの紅葉。京都よりも空いているし、のんびり楽しめます。見頃は11月下旬から12月上旬らしいです。
その他の雲仙・島原エリアの観光スポットは長崎県公式観光サイトからご確認ください。
以上宿泊して良かったポイントをまとめました。さらに詳細を知りたい方は、以下リンクからご確認ください。
気をつけておくこと
チェックインはお早めに
雲仙宮崎旅館は「自然の景観を最優先に」設計されているので、自然がよく見える明るい時間に到着するのが望ましいです。
明るいうちにチェックインして、日本庭園と雲仙の雄大な景色をロビー、お部屋、温泉から満喫しましょう。
車はあった方が良い
電車とバスを使ってアクセスすることもできますが、バスだけでも80分を超えるので辛いです。
周辺観光地へのアクセスも考えて、車のレンタルを検討しましょう。
部屋レポ
3F デラックスツインの部屋を紹介します。
部屋もシンプルで照明暗め。寝心地の良い少し固めのツインベッド。
室内と室外両方に椅子と机。外でリラックス、寒くなったら室内で団欒できて良い。
お水やお茶も用意されてます。グラスや急須にこだわりを感じる。
冷蔵庫には無料で爽健美茶とビールが用意されていました。温泉後にテラスで景色を眺めながら飲むビールは美味しい!
綺麗で広めのトイレ。
客室はシャワーのみ。ゆったりしたい時は温泉に、朝の身支度の時にはシャワーを使えて便利でした。
洗面所にアメニティ類が集まっていました。コンパクトなので、持ち込みアメニティや歯ブラシセットを置くのがちょっと大変。
お得に宿泊する方法
楽天ふるさと納税トラベルクーポン
ふるさと納税すると、楽天トラベルでの宿泊予約時に使えるクーポンが受け取れます。
還元率最大30%なので、例えば 50,000円の寄付で15,000円のクーポンがもらえて、宿泊費を安くできます。寄付後3年間使用できるので、便利です。
ふるさと納税の枠が余っている人は、以下のリンクで詳細を確認しましょう。
雲仙宮崎旅館の宿泊を割引できる長崎県雲仙市へのふるさと納税はこちら
まとめ
この記事では雲仙宮崎旅館 宿泊体験を紹介しました。
温泉の後に楽しむ季節を感じるディナーコースは最高なので、季節ごとに訪れたい旅館です。
私が撮影できなかった温泉の写真や、他種類の部屋の写真、空室状況や値段を確認したい人は下記リンクからご覧ください。
日本国内でオススメのホテル・旅館をまとめているので、行き先に迷っている際は関連記事も読んでみてください。